よるのばけもののあらすじ

主人公である中学生の安達にはクラスのみんなには知られていない秘密がありました。

それは夜になると8つの目、6つの足、4つの尾がある化け物に変身してしまうことです。

化け物になった状態では寝る必要がなくなるため、夜の間は観光地などに行って過ごしていました。

安達はこのことをそれほど悲観しておらず、ただ夜に出かけられるというくらいの感覚で受け要られています。

ある日、安達は数学の宿題を忘れてしまったことに気づきます。

夜だったため、安達は化け物に変身した状態で学校に忍び込むことにします。

幸い学校に入ることに成功し、無事に数学の宿題を持って帰ろうとしたとき、声をかけられてしまいます。

声の主はクラスメイトの矢野さつきという少女でした。彼女は目の前にいる化け物が安達であることを見抜きます。

驚いた安達でしたが、彼女に対して何をしていたのかを訪ねます。

するとさつきは「夜休み」をしていたと話すのです。もともと安達にとってさつきはよく分からない人物でした。

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良くも悪くも周りの空気を読まないさつきはクラスでも浮いた存在であり、陰湿ないじめを受けることもありました。

さつきがいじめを受ける決定的なきっかけになったのが、クラスの緑川双葉の本を校庭に投げ捨てた挙句、泣いている双葉の前でにんまり笑っていたということです。

安達はこのことを知っていたため、さつきに対して良い印象を持っていませんでした。

さつきは自分がいじめられているにも関わらず、事あるごとににんまりと笑う癖がありました。

このことがさつきを一層不気味に感じされていました。

安達はこの日を境に夜の学校でさつきに会うようになります。

相変わらず変わった人だと思いつつも、徐々に印象が変わっていきます。昼の学校ではさつきと仲良くするといじめの対象になることを恐れて近づかず、夜の学校ではさつきと普通に過ごすという日々を送る中で昼と夜で全く別人の安達が誕生強いていきます。

そしてある時さつきがにんまりと笑ってしまう理由を聞かされることになります。

その理由を聞いた安達はこれまでのさつきに抱いていた印象を大きく変えることとなるのでした。安達とさつき、それからクラスメイトの関係はどうなっていくのでしょうか。

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よるのばけものの見どころ

主人公である安達が化け物に変身してしまうという非常に非現実的な要素を含みながらも、いじめというテーマを扱っている作品です。

安達という少年は決して悪い人物ではありませんが、クラスの中でいじめの被害者に味方することが出来ない子でもあります。

ただ、夜になると教室には安達とさつきのみとなるため、ごく自然に話すことが出来ます。

昼の安達、夜の安達、彼は本当は昼と夜で態度を変えたくないかもしれません。しかし、自分がいじめの被害者に付いたと思われると、自分がいじめられるかもしれないという葛藤があります。これが物語の進行に伴ってどうなっていくのかに注目したいところです。

安達と同様に主要人物であるさつきは少し変わった癖を持つ女の子です。

この子も決して悪い子ではありませんが、人が悲しむようなタイミングでにんまりしてしまう癖があります。

この癖については物語の根幹にかかわる重大な秘密があるので、それは読んだ際にぜひともご確認ください。

さつきの言葉は時として安達の心を強く突くことがあります。

化け物になる主人公ということから少しファンタジックな内容を持つ作品ですが、いじめへの強いメッセージ性を持った作品でもあります。

最後の1文に感動したという感想を多くの方が述べています。

化け物が表している本当の姿とはいったい何なのでしょうか。

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