笑うハーレキンのあらすじ

主人公である東口太一は40歳でホームレスながらも家具職人として働いています。

東口は自分の近くに疫病神がいるという幻覚を見ていました。

東口にはジジタキ、チュウ、トキコ、モクという4人の仲間とサンタという犬と一緒に暮らしていました。

住んでいる場所はスクラップ置き場、中でも東口はトラックの荷台に住んでいます。

このスクラップ置き場は彼らが勝手に住んでいる場所ではなく、持ち主である橋本が提供してくれていました。

彼らはホームレスでありながら共同でアパートを借りており、トイレやお風呂などを利用しています。住民票もそこに置いていました。

ある日、東口は木下多恵という老婆から箪笥の修理を依頼されます。

家具職人である東口にとって箪笥の修理は朝飯前のことであり、早速修理に取り掛かろうとしていました。

その翌日たラックの助手席に女性がいることに気づきました。

彼女は西木奈々恵と名乗り、箪笥修理の依頼者である多恵は奈々恵の祖母にあたり、奈々恵は多恵の家を訪れた際に東口を見つけたということです。

奈々恵は以前から東口にあこがれており、東口に弟子にしてほしいと頼みます。

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しかし、ホームレスである東口に弟子を取る余裕はなく、あっさりと断ります。

それでも奈々恵は東口に付いていくのでした。

狭いスクラップ置き場で奈々恵の存在を隠すことは当然できず、やがて住人にも奈々恵の存在がバレてしまいます。

その翌日とある業者の手伝いのために赤羽警察署に赴いていました。

警察署であるにも関わらず奈々恵は付いてきています。

今日の依頼は壁の補修であり、東口はせっせと業務を行っていました。

そこに連行されてきたのが井澤という男です。この男は酔っぱらってぐでんぐでんになっていましたが、東口は彼に見覚えがありました。

かつて東口は家具会社で社長として働いていたのですが、ある会社が倒産したことから、東口の会社も連鎖倒産してしまいます。

そのある会社を経営していたのが井澤です。

同じように会社を失った東口と井澤でしたが、井澤の会社は計画的な倒産だったのでダメージが少なかったのに対し、東口はホームレスとなるほどにダメージを受けていました。

つまり、東口にとって井澤は因縁ともいえる人物だったのです。

加えて、東口にとってさらなるショックが待ち受けていました。

井澤の妻として井澤を警察署まで迎えに来た人物は、なんと東口のかつての妻でした。

東口は元妻である智恵と井澤のあとをつけることにしました。

果たして東口は何をするつもりなのでしょうか、また東口の知られざる過去とは―――

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笑うハーレキンの見どころ

この物語は一見すると少しのんびりした話にも見えますが、井澤の登場により急展開の連続となっていきます。

東口には会社が倒産してしまった以外にも大きな過去があり、その過去が物語に重大な影響を与えていきます。奈々恵の存在も気になるところです。

突如として現れた彼女には、最終的にどんな目的があるのでしょうか。

東口や奈々恵を中心として発生する出来事はやがてホームレス仲間たちも巻き込んでいくこととなります。

元妻にある意味最悪の形で再開した東口ですが、彼の目的はこの段階では分かりません。

それどころかこの段階では目的などなかったのかもしれません。

しかし、奈々恵との出会いによって東口には過去と向き合う機会が訪れます。

奈々恵もまた過去と向き合って前に進んでいこうとします。

「ハーレキン」というのは道化師、ピエロを表す言葉であり、このタイトルが意味するものも読んでいく中で見えてきます。何気ないシーンが伏線となっているところも非常に巧みに感じられます。

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