半落ちのあらすじ

群馬県警本部に勤めている志木和正警視は連続少女暴行事件を解決しようと紛争していました。

そんなときに被疑者が確保への進んでいるという情報がもたらされます。

被疑者が確保されたという連絡を待っていた志木に交通課から電話が入ります。

電話の内容は川城中央警察署へに現職の警部である梶総一郎が自首したというものでした。

罪状は妻の殺人であり、本来は交通課で行う案件ではなかったため志木の判断を仰ぐために連絡がきたのです。

志木は刑事課の任意取調室に連れていくように指示をします。

遺体の確認が取れ次第、緊急逮捕を行う流れに入っていました。

志木は梶の件を刑事課に任せて、その後も連続少女暴行事件の被疑者確保の連絡を待ちます。

警察は被疑者がいるという家へと向かいます。

たどり着いた時には既に被疑者は農薬を飲んでいて、生命の危機にありました。

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警察は被疑者を病院へと連れていき、志木も病院へと向かいます。ところが、志木が運転するパトカーには部長からの連絡が入ります。

その電話の内容は梶の取り調べを志木が行うようにとのことでした。

志木は指示に従って病院ではなく、川城中央署に向かうことにします。

署に着くやいなや警務課の栗田の同室のもと、梶警部の取り調べを開始しました。

この事件の犯人が現職の警察官であることは警察にとって頭の痛い問題でした。

警察官が殺人を行ったのなれば、記者が騒ぎ立てることは目に見えていたからです。

志木が取り調べを続ける中で、梶は認知症を抱える妻に殺してくれと頼まれて殺したという供述を始めました。

嘱託殺人でも殺人であることに変わりはありませんが、マスコミの反応や世間の印象が大きく変わる可能性があります。

警務課の栗田は急いで部屋を飛び出し警務部長らにそのことを伝えました。警察は近いうちに記者会見を行う手はずになっており、嘱託殺人の可能性は重要な情報となるからです。

梶の供述には不審な点がありました。

それは犯行が4日の深夜と考えられるにも関わらず、自首が7日となったことです。

5日と6日の空白の2日について梶は不自然なまでに供述をしませんでした。

容疑者には黙秘権があるので全てを供述する義務はありませんが、自供を始めている梶が敢えて5日と6日のことを伏せることに志木は違和感を持っていました。

志木は梶が完全に自供している(落ちている)わけではないと考えました。

梶は「完落ち」ではなく「半落ち」であると志木は判断しました。

一方で警察上層部は事を膨らませたくないため、早く処理しようとしていきます。果たして志木は上層部の思惑をかいくぐり事件の真相を突き止めることが出来るのでしょうか。

そして梶が空白の2日について供述しない理由とは―――

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半落ちの見どころ

一見関連性のなさそうな2つの事件を志木が解明しているストーリーになっています。

タイトルになっている「半落ち」という言葉は完全に落ちていない、つまり完全に自供しているわけではない状態を表します。

この小説では容疑者である梶が自供しているにも関わらず、空白の2日間について何も話さないという不自然さを志木が解明していくというのが主な展開です。

早く事件を処理してしまいたい警察上層部とのせめぎあいも見どころとなっています。

マスコミにどう発表するかという警察内部の事情も見え隠れしています。

志木は警察官として長年働いた経験から、梶の心のうちに迫っていきます。

「完落ち」ではなく「半落ち」ということは何か隠したいことがあると考えられます。

一体、梶は何を隠しているのか、志木は事件の真相へと迫れるのか、そのあたりに注目して読み進めていく内容となっています。

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