「月島慕情」には表題作を含めていくつかの作品が収録されています。

いずれの作品でも赤川次郎の世界観が広がっています。

月島慕情のあらすじ

この物語は明治時代及び大正時代が舞台となっています。

ミノという1人の少女が人買いに連れられて太夫として働くことになります。

その後、30にもなろうかという時にミノに見請け話がもたらされます。

平松時次郎がミノの借金を肩代わりし、吉原を止めさせるとのことです。

ミノは時次郎に惚れていたのでこんなに良い話があるのか、と半信半疑でした。

時次郎が待つ月島へ向かうミノ、彼女がそこで見たものとは―――

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月島慕情の見どころ

不幸な境遇の女性を時次郎が救おうとするストーリーです。

ただ、ミノはこの後衝撃を受けることになります。

大正時代の世界観ですが、細かく描かれているので分かりやすいです。

供物のあらすじ

ある女性は離婚した夫が亡くなったということを知ります。

葬式には出ませんでしたが、線香をあげるために男の家へと向かいます。

前夫は妻に暴力を振るう酷い人物でした。

家の中には元妻が知らない女性がいました。

彼女は姑のことを祖母と呼び、死んだ元夫のことを父と呼びます。線香をあげて帰宅の途についた元妻の後を青年が追いかけてきます。

彼は一体誰なのでしょうか―――

供物の見どころ

酷い目にあわされて離婚したものの、せめてのことと思い線香をあげに来た元妻とそこに現れた謎の女性と青年。

少しミステリアスな展開で物語が進行していきますが、最後には納得の結末が待ち受けています。

供物というタイトルが印象的です。

雪鰻のあらすじ

北海道の自衛隊駐屯地である人物が当直をしています。

そこにかかってきたのは裏門からの電話。師団長である三田村陸将が酔っぱらって帰ってきたというのです。

裏門から隊舎までは少し距離があるため、向かいに行くことにします。

師団長は向かいに来た彼に風呂敷を渡します。そこには鰻のかば焼きが入っていました。

師団長は「俺は食わない」と話します。

雪鰻の見どころ

自衛隊駐屯地が舞台という少々珍しいお話です。

師団長から鰻のかば焼きを渡されてしかも「俺は食わない」と聞けば、当然鰻を食べたくなるのが心情です。

この鰻はどこから来たもので何故師団長はそれを渡したのでしょうか。

読み進める中で謎が徐々に明らかとなっていきます。

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インセクトのあらすじ

主人公は都内に住む大学生の悟です。

しかし、大学構内では学園紛争が巻き起こっており、到底気が休まる場所ではありませんでした。

悟はクリスマスイブの日にアルバイト先の喫茶店のチーフからお金を借りることにします。

そのプレゼントは悟の住むアパートの隣に住んでいるみいちゃんへのものでした。

インセクトの見どころ

インセクトというタイトルですが、あらすじの段階ではインセクトの要素が出てきていません。

これがどう物語と絡んでいくのか注目です。

学園闘争と一見無関係にも思える思い人へのプレゼント、思いもよらない展開が待っています。

めぐりあいのあらすじ

温泉街でマッサージ師として働く「とき」という女性は目が不自由でした。

ある男性のマッサージを始めた際に「とき」は昔の恋人のことを思い出します。

めぐりあいの見どころ

マッサージ師であることも目が不自由であることもこのストーリーにおいては重要な意味を持っています。

伏線がどんどん回収されていき、最後には納得の結末が待っています。

読み終わってからタイトルの「めぐりあい」という言葉を見るとよりしっくりくるのではないでしょうか。

赤川ワールドが炸裂している作品です。

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