ソロモンの偽証は宮部みゆきの長編推理小説を、前篇・事件、後篇・裁判の二部構成で映画化した作品です。

あらすじ

クリスマスの朝、雪の積もった中学校の校庭で、14歳の少年、柏木卓也の遺体が発見されます。発見したのは、登校してきた卓也の同級生、藤野涼子と野田健一のふたりでした。

自殺かと思われるなか、この事件は、卓也や涼子、健一らの同級生で、学校きっての不良である大出俊次による殺人事件であるという告発状が届きます。

告発状は、全部で三通。

一通は、中学校の校長である津崎のもとへ、一通は第一発見者である涼子のもとへ、そして残り一通は、卓也や涼子らの担任である森内恵美子のもとへと届けられます。

ですが、森内へと届けられた告発状は隣人の手によって隠ぺいされ、森内の手に渡ることはありませんでした。

そしてその告発状は、その後、マスコミへと流され、新たな火種を生み出すことになるのです。

マスコミや世間の目に対して保身をはかり、真相を究明しようとしない教師や大人たちに不信感を抱いた涼子は、学校内裁判を開き、事実を明らかにしようと考えます。

ほとんどの教師らの反対にあうなか、自らの退職をかけてまで申し出てくれた北尾教諭の協力や、両親のアドバイス(涼子への、高木学年主任からの体罰を不問に付すことを取引材料にして、学校内裁判の開催を認めさせること)などを得て、学校内裁判の開催が決まります。

中学生の手によって開催される、学校内裁判。同じ中学校の生徒だけでなく、他校から、神原和彦という少年も加わります。

告発状で犯人であると名指しされた大出俊次は、無実を訴えますが、普段の素行があまりにも悪く、裁判員たちへの印象は良くありません

学校内裁判が進むなか、担任の森内が告発状を手にすることのなかった理由や、俊次の家庭の事情などが並行して描かれ、物語は複雑に絡み合っていきます。

そして、実際は虚偽であった告発状を造り上げ、送った、やはり同級生の三宅樹理と浅井松子のふたりにも事件は起きます。

樹理は俊次らからのひどいいじめを受けていました。

俊次に復讐をしたい一心で、嘘の告発状を書いた樹理と、それに引きずられて協力してしまった松子のふたりの間に、亀裂がうまれ、それが大きな事件のきっかけとなってしまうのです。

学校内裁判はどのような結果に終わり、そしてそれは、登場人物たちの生き方をどう変えてしまうのでしょうか。最後まで、目を離すことはできません。

キャスト

藤野涼子、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、松重豊、津川雅彦、板垣瑞生、前田航基、清水尋也、石井杏奈、富田望生、望月歩、尾野真千子

みどころ

主演の藤野涼子はじめ33人の中学生はオーディションによって選ばれ、今作品が演技デビューの子どもたちも多いそうです。

そのフレッシュな演技と、ベテラン俳優たちとの演技によって生まれる化学反応がみどころのひとつです。

また、中学生たちの人物造形もみごとです。

温かい両親のもと、伸び伸びと正義感を発揮する涼子や、罪悪感を抱えながら学校内裁判に参加する和彦、自分では抑えることのできない衝動に突き動かされて人を傷つけてしまう俊次、コンプレックスに支配されてしまう樹理など、それぞれの行動が観るものを納得させます。

物語は複雑で、必ずしも救いのある世界だけではありません。

中学生のいじめの問題や、学校の事なかれ主義、教育力を失った崩壊した家庭の様子など、現代社会の暗部がこれでもかというくらい詳細に描かれます。

ですが、観終わったあとには、温かい何かが残されます。

原作の宮部みゆきの作品に見られる、懸命に生きる者たちが得ることのできる光、未来への希望を、ここでも見つけることができるでしょう。

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